消泡剤の用途と使い方

消泡剤とは工業製品の製造時に発生した泡を化学的な方法で除去する薬剤のことです。発砲は製造物の品質劣化につながるおそれがあり、速やかな対応が求められます。消泡剤はシリコーン系消泡剤と有機系消泡剤に大別されます。シリコーン系は汎用性があり、水性の泡にも、油や溶液のようなホ非水性の泡にも有効で、効き目も素早いのが特長です。

一方、ポリエーテルや高級アルコールのような有機系は水性の泡に対して有効です。シリコーン系には溶剤、添加剤を含まないオイル型、シリカ粉配合で水性発砲にも有効なオイルコンパウンド型、排水処理に用いられるエマルジョン型、切削油や不凍液に効果が高い自己乳化型などがあります。使用時には希釈(溶液で薄めること)するタイプと原液のまま使用するタイプがありますので、あらかじめ取扱説明書で確認しましょう。消泡が必要になる工業製品には自動車の制振材、スタットレスタイヤ、インテリアや内装で用いられる化粧合板、壁紙、床材、スポーツで使われるライフジャケット、体操用マット、野球のグローブの芯材、水泳のビート版の他、すのこや茶卓、かばんといった一般的な商品まで多岐に渡ります。

いずれも製造工程で発泡による成型が必要な製品であり、消泡が必要になります。また、オフィスビルの清掃現場で見かけるウエットバキュームクリーナーの汚水タンクにも消泡剤が使われています。ウエットバキュームクリーナーとは床を清掃した後の汚水を吸い取る掃除機です。私たちの身の回りにあるあらゆる製品の製造過程で、消泡が必要なシチュエーションは数多くあります。

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