消泡剤の基本と特徴について

消泡剤は文字通り泡を消すためのものですが、既に発生している泡を割れやすくする破泡性と、新たな泡の発生を抑える抑泡性の2つの機能があります。つまり理想的なのは2つの機能を併せ持つ消泡剤で、相乗的に泡を消したり発生させなくすることができます。効果は水に対する分散性や溶解性で左右される傾向で、破泡性を重視すると大きな分散性と小さな表面張力の条件を満たすことが不可欠です。逆に抑泡性は溶解度を小さく抑えつつ、表面張力も小さい必要がありますから、理想に限りなく近いバランスの良い消泡剤を実現するのは難しいです。

ベストは表面張力が小さく分散性は大きくて、溶解性の小さい3条件を満たすことですが、現実的には保存性や安定性などの課題もあるので困難です。例えば、シリコーンタイプの消泡剤は分散性も溶解性も小さいことから、理想よりも抑泡性を重視するタイプに近い性質です。破泡性に不足は見られるものの、乳化やブレンドなどの工夫によって、欠点を解消したり理想に近づけられています。消泡剤の種類はシリコーンオイルやオイルコンパウンド、溶液やエマルジョンと自己乳化などに分けられます。

他にも粉末状や固形タイプもありますから、形状は様々で用途やニーズに合わせて使い分けることができます。食品や化粧品の製造においても必要不可欠ですし、日用品や医薬品でも活躍しているので、一般的には広く知られていなくても、なくてはならない縁の下の力持ちのような存在です。

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